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【記事シェア】テロリズム・報復・追悼について

そもそも、どうしてこんなに「テロ」がおき続けてるの?
終わらないのって言う話を、この記事がわかりやすくまとめています。

「欧米諸国が歴史的に犯した「二つの誤り」
~だからテロリストは今日も生まれる「普遍的価値」という名の横暴と欺瞞

 

現代ビジネス 内山節
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/46432

「フランスやイギリスなどのヨーロッパ諸国は、
歴史的にみるとイスラム地域に対してふたつの 大きな誤りを犯している。
ひとつは植民地の分割、もうひとつは戦後の移民政策である。」

 

「あたかも自分たちが世界を支配してよいのだとでもいうような横暴が、
このふたつの現実をも生みだした、
少なくともイスラム教徒の側からはそのように思えてくる」

 

「テロリストを生みだしていく温床をつくりだしたのは欧米であり、
そのことを解決しようという姿勢がないかぎり、
欧米社会とその同調国に対する攻撃はさまざまなかたちで繰り返されることになるだろう。

 

「だがいまの欧米社会にこの問題を解決する能力があるとは思えない。

欧米的価値観に普遍的価値があると思っているかぎり、
そこからくり出されてくる政策はイスラム社会の人びとにとっては
傲慢なものでしかないにもかかわらず、「普遍的価値」の問い直しは
この価値によってつくられている欧米社会を崩壊させるからである。

にもかかわらずそこに踏み込む能力は、いまの欧米社会にはないだろう。」

 

「フランス政府はフランス語を話し、
フランスの価値観を受け入れることを要求し、
しかしそうしたところで最下層の生活から抜け出る道も、
差別や迫害から解放されることも保証されてはいなかった。」

 

「だか、にもかかわらず彼らにとっては「祖国」はフランスなのである。
両親が生まれた国は行ったこともない場所だし、アラビア語も話せない。
しかしその「祖国」は自分たちを追い詰めるばかりで、
人間的に扱ってはくれない。結局どこにも生きる場は存在しないのである。」

 

「追い詰められた現実と、欧米的価値観、
未だに精算できない植民地時代の後遺症、
イスラエル・パレスチナ問題などがひとつながりのものだという感覚が、
それらからの「解放」をめざす英雄主義を生みだしているのである。
その英雄主義がテロリストを生産していく。」

 

*********
ちなみに、「他者」を現実をみずに理想化して描写するのも、
相手を悪魔化して描写するのと同じぐらい、
「こっちの都合で好きに見ている」の症状だと思われる。

こういうことをやっている社会は、
あるとき手のひらを返したように、相手を悪魔のように描写する危険性を持つのではないだろうか。

このときの英・仏が、「後進国」と言うか「異民族」と言うか・・・

 

「自分たちと違う」存在をどう見ていたかという見方と、

 

日本人が、いろんな国の人たちを見ている見方は、とても近いのではないだろうか。
と言うことで他人事ではない話だともおもう。

 

*********
上記のような内容を、もっと端的に示しているのが、こういうこと。

数名が殺されても、世界中が哀悼の意を示し、FBの顔写真を加工する国もあれば、
何万人が殺されても、そもそも報道すらされない国がある。

 

テロリズム・インデックスによると、
2013年、テロで死んだ人の数は16,245人。

 

そのうち80%が、イラク、アフガニスタン、
パキスタン、ナイジェリア、シリアでなくなっている。
1位のイラクでは5000人以上。

今年:
10月10日、トルコ・アンカラで連続爆発が置き、95人の死者、246人の負傷者
8月13日、バクダッドで爆発、62人が死亡
4月2日、ケニヤで襲撃、147人が死亡

これはほんの一部。本当にたった一部。
そしてシリアの空爆で、民間人を含めて900人以上が亡くなっている。
そしてこの空爆は、「先進国」側の行為であるため、テロリズムとは呼ばれない。

ムスリムであるだけで、
差別され、忌み嫌われる状況。
(日本ですらおきている)

その中で、こんな活動をしている人がいる。
https://www.youtube.com/watch?v=N6wYF5_dlc0

「私はムスリムです。テロリストとレッテルを張られています。
私はあなたたちを信じています。あなたは私を信じますか?」

という看板を傍らに、
ただ、目隠しで立ち続ける男性。

 

・・・・うるっときた。
こんな平和活動のやり方もあるんだね。

 

フリーハグは何度かやったけれども、あれだけでも、結構勇気が要った。

これは・・・もっと勇気がいるなぁ。
追記:ちなみに、パリのテロが起きたとき、
日本のテレビは本と最初びっくりするほどに報道が無かったね。

 

これもなんだかびっくり。
Naverまとめ「おかしいぞ日本のテレビ!」フランス同時多発テロを報道しない在京メディアに
各界有識者がいっせい非難
http://matome.naver.jp/odai/2144746807746818901

ここまで、パリだけじゃないんだっていうことを言ってるのに、
矛盾しているように見えるかもだけど、
政治とかそういう面から見ると、たしかにパリの事件が重大ではあり。

 

セキュリティーをしっかりと頑張り続けてたはずの先進国で、
これだけの規模の、組織的なテロリズムが起きたと言うこと。

9.11以降の、「対テロ戦争」が、結局失敗したというか、
テロリズムを押さえ込むことができなかった。

 

要するに、第二の9.11を防げなかったと言うこと。
・・・ということが、僕でもわかるぐらいなのに。。
わからなかったのか、わかってて、無視したのか。

 

以下、一部抜粋。
「地上波テレビのさまざまな事情を擁護している意見があるけど、
少なくとも、このような時に、
即座に編成を変える運動神経と能力が結果としてないということについては、
日本のメディアの大きな欠陥であることは事実だ。
24時間のニュース専門チャンネルがあればいいけどそれもない。国家的損失。」
茂木健一郎

 

「せめてNHKは報道してよ」と思いながらNHKつけてるんですけど、
藤岡弘が泣きながらチェーンソーで樹齢200年の杉の木を切ったり、
餅ついたりする映像が続いてます。」鈴木 大志

 

「海外への事案へのテレビの感度の低さは
そのまま日本人全体の海外事案への感度の低さが投影されています。
積極的平和主義がこれからの日本の政治姿勢というならば、
日本人としてももっと世界に目を向けていかなければならないし、
テレビ局もそういうことを今迄以上に意識して頂きたいものだと思います」三谷英弘

「日本の島国感、半端ないわ。」

「911のとき、夜、散歩から帰ってきてテレビをつけたら、
もうもうと煙が上がるビルが映っていた。
そして、別の方向から、飛行機が飛んできて、ビルに突撃した。
今回のパリの事件までの間に、テレビに何があったんだろう。」上瀧浩子

「確か9.11の時に、TV局は番組とCMを飛ばして同時多発テロを扱ってたから広告収入が減ったから、
深夜に通販番組が増えたって背景があるんだっけ?
パリの状況をあまり伝えないのは、そんな懐事情もあるのかなぁ、と推測。」阿蘇山大噴火

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